手軽にホームページビルダー17のWordPress連携機能を試すWebサーバーを無料で構築
これまでホームページビルダー12を使ってきましたが、先日、ホームページビルダー17(hpb17)を購入してバージョンアップをしました。
本バージョンからWordPressとの連携ができるようです。ホームページ・ビルダーサービスを利用してサーバーを借りれば手軽にはじめられるようですが月額利用料金がかかりますので、LAMP(CentOS6.3、Apache、MySQL、PHP)+FTPの環境を作ってホームページビルダー17のWordPress連携機能を試してみました。
以下はそのWordPressサーバーの構築メモです。内部LANで使うお試しサーバーなので極力設定変更をしない、最短手順としています。セキュリティに配慮していませんのでご注意ください。
- CentOS6.3のインストール
(1)インストールDVDを入れて起動後、「Install or upgrade an ...」を選択。
(2)ホスト名入力画面の「ネットワークの設定」ボタンをクリックし、有線タブの「System eth0」を選択して編集ボタンをクリックする。
→「自動接続する」をチェックする。
→「IPv4のセッティング」タブで固定IPの設定をしておく。
(3)「システムクロックでUTCを使用」のチェックははずす。
(4)インストールの種類を選ぶ画面では「Desktop」を選択する。
(5)インストール完了後、「ソフトウェア更新」を実行する。 - パッケージインストール
rootで以下を実行。
yum install httpd php mysql-server php-mysql php-mbstring php-gd vsftpd - vsftpの設定
rootで以下を実行。
gedit /etc/vsftpd/vsftpd.conf
開いた設定ファイルの以下のように編集
(1)userlist_enable=NO←YESからNOに変更
(2)手順1(CentOSインストール)で設定した一般ユーザーを以下のファイルの最終行に追記します。
/etc/vsftpd/user_list - apacheの設定
rootで以下を実行。
gedit /etc/httpd/conf/httpd.conf
開いた設定ファイルの以下のように編集
(1)#UserDir disable ← #を追加(コメントアウト)
(2)UserDir public_html ← 行頭の#を削除(コメント解除) - WEBユーザーディレクトリ作成とホームディレクトリのパーミッション変更
(1)手順1(CentOSインストール)で設定した一般ユーザーのホームディレクトリにpublic_htmlフォルダを作成する。以下はrobotbrainというユーザーだった場合の例。
mkdir /home/robotbrain/public_html
(2)手順1(CentOSインストール)で設定した一般ユーザーのホームディレクトリのパーミッションを変更します。以下はrobotbrainというユーザーだった場合の例。
chmod +rx /home/robotbrain - ファイアウォールの無効化
メニューより「システム」→「管理」→「ファイアウォール」と進み、無効ボタンをクリック後、適用ボタンをクリックする。 - SELinuxの無効化
rootで以下を実行。
gedit /etc/sysconfig/selinux
開いた設定ファイルの以下のように編集
SELINUX=disabled ← disabledに変更する。 - サービスの有効化
「システム」→「管理」→「サービス」と進み、以下サービスを選択して有効ボタンをクリックする。
mysqld
httpd
vsftpd - ここでいったんOS再起動
- MySQLの設定
手順1(CentOSインストール)で設定した一般ユーザーで以下を実行
(1)mysql -u root -p
(2)パスワード問い合わせに対しリターンキー押下
(3)create database <DB名>;
(4)grant all on <DB名>.* to <DBユーザー名>@localhost identified by ‘<DBパスワード>’;
(5)exit - ホームページビルダー17でWordPressサイトの公開をする時、「その他のプロバイダを使用する」を選択する。
- 公開先情報の設定画面で以下のように設定する。以下の項目以外はデフォルト。
(1)プロバイダの選択:その他
(2)FTPサーバー名:手順1の(2)で設定したIPアドレス
(3)FTPアカウント名:手順1で設定した一般ユーザー名
(4)FTPパスワード::手順1で設定した一般ユーザーパスワード
(5)参照ボタンをクリックしてpublic_htmlフォルダを選択する。
(6)WordPress設定名:任意の名前
(7)データベース名:手順10で設定したDB名
(8)データベースのホスト名:localhost
(9)ユーザー名:手順10で設定したDBユーザー名
(10)パスワード:手順10で設定したDBパスワード
(11)サイトのURL:以下のように指定
http://<上記(2)のIPアドレス>/~<上記(3)のアカウント名>/
(12)「完了」ボタンクリック
以上の方法でWordPressのサーバーを無料で構築できます。
WordPressを使ってみましたが便利な機能ですね。ですが、どこかセキュリティホールがないのか?と疑ってしまうのは私だけでしょうか・・。
| 固定リンク
「シストレ以外の技術メモなど」カテゴリの記事
- 平成20年分日経225mini先物取引の確定申告をe-Taxで送信しました(2009.02.16)
- 手軽にホームページビルダー17のWordPress連携機能を試すWebサーバーを無料で構築(2012.11.11)
- Eclipse3.5(Galileo)を使い始めました(2009.07.09)
- Eclipse3.6(Helios)用のVisualEditor1.5.0リリース(2010.11.17)
- PSVITAのバイリニアフィルタリング設定画面(2011.12.19)
コメント